おもちゃのアサヒ

「子どもの声を聴いてたら、 こっちも気が若くなってくるねん」

10円のお菓子でも遊びが入ってるねん」と、楽しそうに駄菓子を見つめる橋詰正夫さんと美恵子さん。この商店街で40年、開店当初はおもちゃ屋で、第2次ベビーブームを背景にロボットもプラモデルもリカちゃんもよく売れたと懐かしむ。10年ほど前から駄菓子が中心に。100円玉一つあればいくつも買える値段のお菓子やおもちゃを求めて、地元の小学生や中学生たちが嬉しそうに集まっている。

「今は子どもだけで行ける場所も少なくなったやろ」と正夫さんが話す通り、遊びの場であるだけでなく、計算やお店の人とのやり取りを体験できる貴重な学びの場。「午前中は暇やけど、こういう店は開けとくのが大事やから」と、今日も朝早くから店を開けて待つ。